「眠れなくてつらい!」を克服するために知っておきたいこと

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睡眠不足の弊害

睡眠不足がつづくとどうなるか」のページでも少しふれましたが、睡眠が足らないと、精神的には次のような弊害がでてきます。

ストレスが増える

大脳辺縁系に位置する扁桃体は、神経細胞の集まりで情動反応の処理と短期的記憶において主要な役割を持ち、情動・感情の処理(好悪、快不快を起こす)、直観力、恐怖、記憶形成、痛み、ストレス反応、特に不安や緊張、恐怖反応において重要な役割も担っています。睡眠が不足すると、扁桃体が過剰に働いてしまい、自分に害になることはできるだけ早く発見しようとして、普段気にならないことでも過剰に反応してストレスを感じてしまいます。普段気にならない相手のしぐさや言い方が気になったら、まず睡眠不足を疑ってみましょう。

ケアレスミスが増える

脳の後ろ側の頭頂葉には実感覚が集まり、脳の前側の前頭葉は思考を担います。つまり、頭頂葉で見たり聞いたり触ったりして確認して集められた情報を、記憶と照合しながら前頭葉に送り、前頭葉で何らかの判断をして身体全体に行動を命令します。ところが睡眠不足になると、頭頂葉の一部が働かず、前頭葉の働かなくてもいい部分が勝手に働くことがあります。頭頂葉で情報をきちんと確認しないで、前頭葉の経験則で判断すると、当然、脳がきちんと情報を集めて確認する場合と比べて、ケアレスミスやヒューマンエラーが増えてきます。
また、眠気を我慢して仕事や勉強をしているときもミスが増えます。脳にとって眠気とは、これ以上活動できないというサインで、眠気をやり過ごして活動を続けると、活動限界を超えて使ってない脳の部位を強制的に一部眠らせてしまいます。例えば、本を読んでいる時、同じ行を2回読んでしまった経験はありませんか。これはマイクロスリープと呼ばれ、本人に眠っていたという自覚はありません。
マイクロスリープは2~7秒と短い時間ですが、マイクロスリープ中に人は50%以上の確率で何らかのミスをします。
寝不足のときケアレスミスやヒューマンエラーが増えるのは、これらことが原因のようです。

集中できなくなる

脳には、集中するモードの実行系ネットワークと、まとめるモードのデフォルトモードネットワークがあり、この2つの神経系を上手に切り替えて、外部の情報を取り込み、処理しています。
学習したあとに脳内でその情報を次に使えるように加工するのが、デフォルトモードネットワークで、睡眠中に最も強力に働きます。ところが、睡眠不足になると、情報処理が間に合わなくなった脳は、昼間集中すべき時間にも、実行系ネットワークを押しのけて、デフォルトモードネットワークを働かせてしまい、集中を阻害するのです。

些細なことで動揺する

睡眠不足になると、心のバランスを整える作用がある神経伝達物質の、セロトニンというホルモンの分泌が少なくなってしまいます。セロトニンには、癒やしやリラックスの働きがあり、それによって緊張や不安を払拭します。このセロトニンが不足すると、些細なことにいちいち動揺するようになります。なんとなく落ち着かない、トラブルで動揺するなどの状態を自覚したら、睡眠が足りているか疑ってみましょう。

 
参考文献:菅原洋平「頭がよくなる眠り方」(あさ出版)

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