「眠れなくてつらい!」を克服するために知っておきたいこと

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睡眠不足と運動の関係

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スポーツマン睡眠不足になると、運動ができにくくなるというのは実体験の中で、ある程度共感できるのではないでしょうか。眠らないことでワーキングメモリーや持続的集中力が低下するといわれています。そうなることで、戦略や集中を要するスポーツでは判断力が鈍ったり、高い集中力を必要とするスポーツでは、ミスが増えたりしてしまいます。ほかにも、睡眠時間を普段の半分にして行った実験では、午前中に有意差はなかったものの疲労がたまってくる午後の運動パフォーマンスが4日目、5日目に低下するという結果が出ています。(窪田ら、2014)また、筋力をつけたい場合にも、睡眠が足らないと、成長ホルモンの分泌が正常に働かないので、思うような成果が出ない可能性が高くなります。
一方で、学術誌『Europea Journal of Applied Physiology』に投稿された論文では、同じ人物が徹夜明けの状態とよく寝た状態で、ランニングマシンで30分間走った距離を比較しました。その結果、通常時の平均6.21kmに対して、徹夜明けときの平均は6.04kmと、わずかな差しか見られませんでした。サイクリングで行った実験でも同様に走行距離に大きな変化は見られませんでした。ランニングやサイクリングのような有酸素運動においては、睡眠状態によるパフォーマンスの差はほとんどないようです。
「睡眠不足」の運動への影響を考えるとき、筋力や持久力といった体力的な要素が大きい運動では、一晩眠れなかったところでそれほど大きな影響はない可能性が高いといえそうです。しかしその場での瞬時の判断が勝負を分けるような緊張した競技や的を狙うなど高い集中力が必要な競技では、睡眠不足で脳の活動が低下している状態であることが悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。
しかしレベルの高い選手であれば高い集中力を発揮することで、その程度のハンディ・キャップを乗り越えられることは十分にありえるといえます。一時的な睡眠不足については、パフォーマンスへの影響はあまり心配し過ぎる必要はなく、今の状態でベストを尽くすことに気持ちを持っていったほうがよいといえるでしょう。
ただ、睡眠不足が続くと、スポーツ障害を起こすリスクが高まることは覚えておかなければならないでしょう。睡眠不足になると免疫機能が強化されなくなったり、体のリカバリーが十分できなくなったりしますが、それがスポーツ障害を誘発する要因と考えられています。また、認知機能の低下により、注意不足で普段しないようなミスをしてしまい、それが怪我につながる可能性もあります。そのリスクは、睡眠を正常にとっている場合に比べて1.7倍も高いといわれています。
大事な試合の前などに心ならずも睡眠不足になった場合は、影響はそれほどないと考えることが大切ですが、普段の生活の中で、安全に、また効率的に運動を楽しみたいのなら、しっかり眠るということを心がけていかなければならないでしょう。



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