「眠れなくてつらい!」を克服するために知っておきたいこと

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むずむず脚症候群

「むずむむずむず足ず脚症候群」の特徴は、怪我やかゆみを生むような原因がないのに、ふくらはぎや大腿部など主に脚の深部に違和感を覚え、じっとしていられなくなることです。違和感は、正座した後のしびれに似たじんじん・びりびり感、筋肉の痙攣、痛みといった不快感が多く、脚を動かさずにいられない状態になります。とくに寝床に入ってからもっとも症状があらわれやすいので、不眠に悩まされることになります。
かつては、日本では患者がほとんどいないといわれており、疾患の知識も普及していませんでした。医療機関を受診しても、「末梢神経の障害」や「坐骨神経痛」と診断されることが多かったようです。しかし最近では日本人の2~4%が罹患しているといわれています。3対2の割合で男性より女性の方が罹患者が多く、中年以降に発症することが多いというデータがあります。またしばしば遺伝することも世界的に知られています。
「むずむず脚症候群」は、直接命にかかわる病気ではありませんが、症状があることで、日常生活にはさまざまな支障が生じます。症状が軽ければ、以のような日常生活の改善、工夫で症状を抑えることができます。

  • 鉄欠乏に対する鉄剤の服用を行うこと
  • 安定した睡眠をとること
  • 症状を悪化させるカフェイン、アルコールなどの嗜好品、刺激物を夕方以降とらない。
  • よく歩いたり走ったりしたときは、脚のマッサージをよくする。
  • 日中に過度な運動をすること
  • 症状から注意をそらすこと

また、「むずむず脚症候群」の発症には、持病が原因となっていることがあり、これを二次性むずむず脚症候群といいます。原因となっている病気の治療をすることが、不眠の改善につながります。
原因の一つである鉄欠乏症は、女性に多い病気で、体内に貯蔵されている鉄分の指標となる血清フェリチン値が低ければ低いほど症状が出やすく、重症化します。このような場合は、鉄分の多い食事を摂ることを意識し、効果が不十分な場合は鉄剤を服用します。すぐに鉄欠乏症が改善するわけではありませんので、気長な努力が必要です、鉄分補給にはレバー、牛や豚の赤身肉、マグロ、カツオ、あさり、しじみ、ひじきなどの海藻類、ホウレンソウなどの緑黄色野菜、豆腐などの大豆製品などが適しています。
また、腎機能障害の患者にはむずむず脚症候群の発症率が高く、重症化しやすいことがわかっています。できるだけ早い段階から非薬物療法を行い、症状が出てきたら、薬を服用する必要があります。
「むずむず脚症候群」の原因や発祥のメカニズムは、残念ながら今のところ解明されていませんが、鉄が不足すると発症することから、ドーパミンの合成異常が原因のひとつという説もあります。鉄が不足すると、脳内で運動を正しく制御する働きを持っているドーパミンという神経伝達物質の合成が、妨げられてしまうので、この疾患になるのではといわれています。」
そこで、ドーパミンの量を高めるL-DOPA製剤やドーパミン受容体刺激薬が治療に用いられます。2010年に保険適用が承認されたドーパミン受容体刺激薬のプラミペキソール(商品名:ビ・シフロール)は、75%の患者さんの症状を改善し、また副作用も少ないということです。同様な薬物として、ロチゴチン(商品名:ニュープロパッチ)という貼り薬が2013年より使われるようになりました。また、カルシウムチャンネルという分子に作用する、ガバペンチン エナカルビル(商品名:レグナイト)という薬が2012年に承認されています。

 

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