3日の中国新聞に、「目覚め方改革」の話が載っていました。これは久留米大学の内村教授らが提唱するもので、日中に良い活動をするという能動的視点から睡眠をとらえる考え方のひとつで、、健康で豊かな生活を送るため、一日のスタートを「スッキリ目覚める」ことが大切だというものです。これまで、日々の生活を良くするために「目覚め方」より「眠り方」を重視する人が圧倒的に多かったのですが、発想を変え、朝の目覚めを大事にしようという考え方です。
紙面では、「目覚め方改革」に向けて、3つのポイントが記されていました。まず最初のポイントは、「睡眠は翌日の活力をもたらす大切な準備なので前向きにとらえることが大切」ということです。睡眠は体だけでなく、脳も不要なものを追い出すための休息時間になります。人間は17時間覚醒していると、ビール1~2本、日本酒1~2合を飲んだ、ほろ酔い程度の集中力になるといわれています。さらに24時間の覚醒で、血中アルコール濃度0.10%のビール大瓶1本飲んだ量に相当する状態になるようです。さらに睡眠不足が続くと、全身に倦怠感が現れ、集中力は著しく低下し、私生活だけでなく、仕事も効率や生産性が落ち、交通事故や産業事故を起こすリスクも高まってしまいます。
2つ目のポイントは、「日中いきいきと過ごすために『すっきりした目覚め』から始まるライフスタイルを意識」ということです。、自分時間の質に不満を感じている人の6割が、朝すっきり目覚められていないという調査結果もあります。1日のスタートが残念だと、体調もパフォーマンスも今一歩で、自分時間が充実しないように感じられるのかもしれません。逆に、朝、朝すっきり目覚めた日は、「身体の調子が良い」「気持ちが安定する」「仕事や家事がはかどる」などの調査結果もあります。
3つ目のポイントは、「すっきりした目覚めには体内リズムを整えることが重要」ということです。人間の身体は、睡眠や起床といった行動や、体温や血圧、尿などの生理活動が、1日およそ24時間のリズムで変動しています。しかし、体内リズムと地球の自転周期には少し差があり、そのままだと、最終的には昼夜逆転というケースも起こりかねません。日常生活の中で、朝の光や、食事、運動、仕事・学校といった社会的な刺激を受けることで体内リズムが24時間周期に同調するように修正されます。その「体内リズム」を整えることで、健康や美容を含むQOLの向上が見込まれるのです。
内村教授らの監修で開設している「目覚め方改革プロジェクト」のサイトには、睡眠の“質”や“量”に加え、“位相(リズム)”も簡単に調べられるシートがありますので、チェックしてみるとよいでしょう。