5月15日の中国新聞に、愛媛大病院睡眠医療センターの岡靖哲センター長の不眠対策についての話が掲載されていました。
その中で、「睡眠を調節する仕組み」についてわかりやすく説明されていましたした。
睡眠を調節しているのは、疲れた分だけ脳を眠らせる睡眠系、目覚めているため脳の活動を維持する覚醒系そして全身を日中は活動状態、夜は休息状態にするリズムを作る体内時計系の三つの機構です。
体内時計は、脳の前部の視交叉上核というところにあって、朝、目に入った外の光を受け、時計をリセットすることで、覚醒系が活性化します。夜にはメラトニンというホルモンの分泌により、しっかり睡眠モードに移行するという日周リズムを取ります。
これが何らかの形で逆らうことになると不眠が起こります。生体の睡眠メカニズムと実際の生活パターンをうまく一致させ、無理なく寝られるようにすることが大切だそうです。
睡眠障害治療の専門機関では、「終夜睡眠ポリグラフィ」という世界共通の検査方法で、睡眠の深さや状態をはっきりさせます。「終夜睡眠ポリグラフィ」とは、全身にセンサーや電極を取りつけたまま8時間ほど眠り、脳波・眼球運動・筋肉の動きなどを測定する検査です。費用は3割負担で2万~3万円、医療機関に1泊する必要はありますが、朝、検査が終わるのでそのまま仕事に行くことも可能だということです。
検査のあと、睡眠指導を行います。寝る前や寝るとき、睡眠状況、起床と就寝の様子、日中の過ごし方など生活習慣の見直しを行うケースが多いようです。
睡眠薬を使う場合、今は ①睡眠系の活性化②覚醒系の抑制③体内時計を正しく刻む という三つの作用の違いで適切に使い分けているそうです。基本的に医師の処方に従って、睡眠薬を使うことになりますが、使う側も睡眠薬についての知識を身につけておくほうが、安心して使えるようになると思います。

関連記事: 「睡眠薬」

六角脳枕 六角脳枕