布団と温度の関係は健康な睡眠に大きく影響します。寝ている人の体と寝具の間にできる空間が、温度32~34度、湿度45~55%が理想とされています。寝ている間に人間は汗をかき、体温・室温とも上下しますが、寝具が間に入ることで適度な保温と、湿気の調節が可能になり、心地よい眠りが得られます。
季節が変わり、秋冬の寝具を準備する時期になりましたが、よりよい眠りを得るためにも寝具の手入れは大切になってきます。
まず、これまで使ってきた夏物の寝具の片づけ方のポイントをまとめてみます。夏に使った肌掛け布団やタオルケットの手入れは家庭の洗濯機で洗えば十分ですが、しまう前にしっかり干して乾燥させることが大切です。また、収納スペースのダニ対策をするために、収納場所が押し入れの場合、しっかり風を通して乾燥させてから片付ける必要があります。スノコなどを敷いて置くのも湿気対策になります。クリーニングに出す場合は、ダニなどのアレルギー対策のためにも、可能ならばドライクリーニングより丸洗い(水洗い)の方がおすすめです。
次に、秋冬の寝具を準備する際のポイントをまとめてみました。まず、吸湿・放湿・保湿という寝具の機能を十分生かすために、使い始めは晴れた日によく干すことが大切になってきます。
干す時間は午前10時から午後2時ごろまでの2~3時間がベストで、午後3時以降や雨の日の翌日は湿気が多いのでできるだけ避けましょう。羽毛・合繊布団は、側生地の色あせや傷みを防ぐために必ずカバーをつけて干すようにしましょう。また、真綿の布団は日光に弱い素材なので、風通しの良い日陰にカバーをかけて干すようにします。敷き寝具は裏面に湿気が溜まるため、ウレタン素材は壁に立てかけ、裏面を風にあてます。木綿わたは放湿性に乏しいので必ず日に干してから使うようにしましょう。
気温の下がり方が一定でないこの季節、何種類かの寝具を使い分けている人も多いかもしれません。この時期、真綿の掛布団は薄くても保温性に優れ、幅広い季節に対応できます。さらに気温が下がると、羽毛掛布団と毛布の組み合わせが一般的になりますが、天然素材の毛布なら布団と体の隙間を埋めるように羽毛布団の下に、アクリルなど人工素材の毛布なら、汗を吸わないので羽毛布団の上に重ねて保温性を高めるように使うとよいようです。
一般社団法人日本寝具寝装品協会の資料などを参考に、室温と寝具の組み合わせを表にまとめてみると

 部屋の温度 寝具の組み合わせ 
 5~10度 毛布・肌掛け布団・掛け布団 
 10~15度 毛布・掛け布団 
 15~20度 綿毛布・肌掛け布団または合い掛け布団 
 20~25度 肌掛け布団 
 25度以上 綿毛布かタオルケットまたは夏掛け布団 

肌掛け布団‥掛け布団と肌掛け布団に明確な基準があるわけではありませんが、掛け布団は大体1.5kg前後、肌掛け布団で0.5kg前後のものが多いようです。詰め物はポリエステル綿が主流。
*合い掛け布団‥掛け布団と肌掛け布団の中間にあたる布団。