6月29日の読売新聞のコラムに、高岡氏についてのコラムが掲載されていたので紹介します。
高岡氏は、2004年、44歳の時に、釣り糸や漁網を作る機械を製造していた叔父の会社を引き継ぎ、赤字続きの機械製造をやめ、業者向けのクッション素材の製造に絞ったそうです。体が沈みにくい高反発の素材で、軽くて通気性がよい、水洗いもできるなど、開発した製品は優れたもので試作品は好評でしたが、売り出して最初の1カ月は問い合わせの電話は2件だけ、売れたのは2枚だけだったそうです。2008年には、赤字額が会社を引き取ったときの年3000万円から、1億円くらいに増えたそうです。
思案を重ね、五輪選手が利用する国立スポーツ科学センターに、40枚を無料で納入しました。超一流の人から選ばれてもらうことの宣伝効果を考えたからです。翌08年、北京五輪の際、水泳チームが「現地にもっていきたい」と申し入れてきました。それでも売り上げは伸びてこなかったそうです。
知名度があがったのは、バンクーバー冬季五輪の際で、フィギアスケートの浅田真央さんをはじめ日本選手の7割が現地で使っている様子がニュースで流れ、一気に黒字になったそうです。
在、国内では150店舗、売上高は15年2月期で113億です。「世界の人々の眠りの質を高めたい」という夢を果たすため、米国や中国などでも販売しており、3月にはニューヨークに直営店を出したそうです。
いい商品であるという自信の裏付けがあったからこそ、赤字続きにもかかわらず、無償で商品を試してもらう策に出ることができたのでしょう。使ってもらった人もよかった、バンクーバー五輪の際の浅田真央と言えば、当時、日本で最も注目されていた一人、その真央ちゃんが使っているとなると人気が沸騰するのは必然です。でもその人気が一過性のものではなく、今も続いているのは、やはり商品がいいものであるからこそだと思います。海外でもまだまだ成長していきそうです。