NHKは、22日に放送された「ガッテン!」の中で行き過ぎた表現で視聴者に誤解を与えたとして、27日までに番組ホームページに謝罪文を載せました。
問題があったのは、「最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎」で、糖尿病の治療や予防に睡眠薬を直接使えるかにような行き過ぎた表現があったのではという指摘がありました。
日本睡眠学会でも、「糖尿病に対して処方が認められていない薬を推奨するかのような内容がある」などと問題視する見解を発表しました。
確かに番組内で紹介された新しい睡眠薬オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ)は、不眠症のための薬で、糖尿病は適応外です。国によって認められている症状以外での適用の推奨はやはり問題があるといえるでしょう。
また、「副作用の心配がなくなっている」という表現が番組内であったことに対しても、ベルソムラの市販後の使用数が少ないし、臨床試験の被験者数も少ない(254例)うえ、報告されている副作用の発生率(20%程度)も低くはないという実態に反しているといえます。
NHKも、あくまで睡眠障害と診断された方に対して、医師が睡眠薬の処方が必要と判断した時にしか行えないことを、もっと明確にのべるべきだったとし、また、薬剤名がわかる状態の映像を使い、この薬剤だけを推奨している印象を与えたことも、配慮に欠けたとしました。
この番組のNHKの意図としては、睡眠不足が糖尿病につながるので、不眠を解消することが糖尿病の予防につながるというものだったようですが、違う受け取り方をした視聴者もかなりいたのではないでしょうか。3月1日の「ガッテン!」のなかでも、同内容のお詫びを放送するようです。